早食いは本当に太るのか?

朝の支度が慌ただしい毎日。
忙しい現代人は時間がありません。
時間がないと、ランチもゆっくり時間もかけられず、自然と食事も早食いになってしまいます。
しかし、早食いは身体にとってマイナスなことだらけ。
その1つが、早食いをすると太りやすいということ。
一体なぜ早食いをすると太りやすいのでしょうか。

その理由は2つあります。

1つ目の理由は、脳の視床下部にある満腹中枢の働き。
名前の通り、満腹になったことを知らせてくれる機能ですね。
この満腹中枢があるからこそ、満腹感が得られるわけです。
さて、食事をすると働き出すこの満腹中枢ですが、食べてすぐに活動するわけではありません。
満腹中枢は、食事を始めてから10分~20分かかってようやく働き始めると言われています。 
つまり、早食いの人は、「おなかいっぱい」の状態になったとしても満腹の信号がまだ脳に送られていない為、まだまだ食べられると勘違いして必要以上に食べてしまう可能性があるのです。
一方、ゆっくり食べる人は、満腹中枢も十分機能し、必要以上に食べる心配はないのです。

2つ目の理由は、早食いをすると血糖値の上がり方が通常よりも高くなるという点。
人間の身体は血糖値が急激に上がると、それを抑えようと働きます。
この時、インスリンが分泌されて体内の糖が脂肪へと変換されてしまいます。

太りやすい上、胃にも負担がかかる早食い。
少しでもいいので、しっかり噛むよう意識することが大切ですね。