プロ流、「生唐辛子」で作るペペロンチーノレシピ

鷹の爪や七味など、乾燥されたものを食べることが多い唐辛子。

唐辛子の旬は、夏から秋にかけての時期です。唐辛子は6月から8月、赤唐辛子は7月から10月が旬とされています。せっかく旬の唐辛子を食べるときに試してみたいのが、「生」で食べること。乾燥されていない生の唐辛子を料理に使うことで、やわらかな辛さと豊かな風味が味わえるんです。

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食メディア「FOODIE」から、唐辛子の種類と「生唐辛子」をおいしく食べる方法を紹介します。

「辛くない」唐辛子の種類

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伏見甘長唐辛子(写真右下)や、万願寺唐辛子(写真右上)は、「トウガラシ」という呼び名がついた、辛くないタイプ。変わりダネとしては、写真中央にある「紫唐辛子」に注目。ししとうの仲間で、加熱すると色鮮やかな緑色に変化し、生でも食べられるんだそう。写真左の赤いタイプは、ししとうが完熟したものです。

FOODIE」より引用

ピーマンやパプリカ、ししとう(獅子唐辛子)は唐辛子の仲間です。辛くないタイプでも、こんなに種類があるんですね。唐辛子を買うときに一番気になるのが、辛さのレベルです。人によって食べられる辛さが変わるので、十分に確認をしてから購入する必要があります。

「辛い」唐辛子の種類

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写真左下、左上にあるのが、一般的に知られる赤唐辛子(鷹の爪)と青唐辛子。未熟な青唐辛子はビタミンCやカロテンが豊富。一方、完熟した赤唐辛子は栄養価とともに辛味もアップ。

FOODIE」より引用

右上にある枝と葉のついた唐辛子は、江戸時代から東京で栽培されている伝統野菜の「内藤唐辛子」です。右下の「遠野パドロン」は、唐辛子とししとうをかけあわせたもので、辛さも唐辛子とししとうの中間。唐辛子ほど辛くないけれど、ししとうよりは強い辛味が欲しい、そんな時にぴったりです。

辛くないししとうを選ぶには、産地と時期の確認をして、旬のものを選ぶといいそうです。産地の環境によって、乾燥などの強いストレスの中で育つと辛くなります。受粉不良から小ぶりで種のすくないものができて、激辛の唐辛子になることがあります。

唐辛子が主役の料理といえば、ペペロンチーノ。シンプルでニンニクと赤唐辛子のうまみが広がる、ペペロンチーノのレシピを紹介します。

「生唐辛子」のペペロンチーノ

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材料(1人前)
・スパゲティ...1人分
・ニンニク...1片
・サラダ油...小さじ2〜3
・赤唐辛子...2本
・塩...ひとつまみ

1. 「火をかける前」に油、唐辛子、ニンニクを入れる
フライパンにサラダ油を入れ、唐辛子、半分に切って潰したニンニクを入れ 、強火にかける。

2. 油の温度が上がったら「早めに」唐辛子を取り出す
ニンニクと唐辛子が油にひたるよう、フライパンを斜めに傾けるのがコツ。ニンニクからフツフツと小さな泡が出てきたら、唐辛子の辛味や苦味が出る前に唐辛子を一度取り出す。

3. スパゲティを加え、取り出した唐辛子を戻す

たっぷりの塩(分量外)を入れた湯で好みのかたさに茹でたスパゲティと茹で汁大さじ3くらいを加える。2で取り出した唐辛子を再び戻し、塩で味を調えれば完成。

FOODIE」より引用

湯にたっぷりと塩を入れて茹でることで、麺に塩味がプラスされ、シンプルながらおいしく仕上がります。「生唐辛子」を使ったペペロンチーノで、唐辛子のフレッシュで青っぽいやさしい辛味を感じられます。

唐辛子そのものを使う料理ではなくて、辛味をさまざまな料理に活用できる「唐辛子オイル」もおすすめです。

唐辛子オイルの作り方

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清潔な空き瓶にサラダ油と生の唐辛子を好みの量入れておくだけ。半日後くらいから使えます。

FOODIE」より引用

オリーブ油ではなくサラダ油で作ると、気軽に炒め物やチャーハンに使えます。作るときに、唐辛子に爪楊枝などでいくつか穴を開けると、唐辛子の辛味がオイルにうつりやすくなります。辛味を強くしたい場合、唐辛子の数を増やしたり、刻んだりして調整します。

鍋料理に唐辛子オイルを加えて食べると、ピリッとしたアクセントが楽しめて、身体がポカポカにあたたまります。

気温が低くなり、だんだんと鍋料理が食べたくなる季節。他に炒め物や汁物など、唐辛子を使った料理がさらにおいしくなりそうです。「生唐辛子」の料理をおいしく食べていれば、血行がよくなり代謝があがって風邪予防もできそうだなと思いました。