「ランチェスター経営」を導入する際、一体どれくらい働いたらよいのでしょうか。
2015年11月05日 09:59
第一次世界大戦中に軍事的な戦略として、初めてランチェスター戦略を考案したフレデリック・ランチェスター氏は、「攻撃力=(兵力数)^2 ×(武器性能)」と表しましたが、これを経営に置き換えると次のようになるそうです。
経営(もしくは人生) =素質 × (時間)^2 + 過去の実績
※^2は二乗
素質も実績もないのであれば、圧倒的な時間の投資を (Japan Time)
さらに 素質×(時間)^2のところだけを詳しくみてみると、時間は^2(二乗)をつけて計算する必要があり、例えば人の2倍働こうと思うのであれば、単純に時間を2倍にするのではなく、√(ルート)をかけて計算すれば、具体的な数字が出てきます。
一般的に普通の企業は8時間勤務で、昼休みを除くと実際に働く時間は7時間なので、それを基準に考えると次のようになります。
人の2倍働こうと思ったら
7 時間× √2 =10時間
人の3倍働こうと思ったら
7 時間× √3 =12時間
人の4倍働こうと思ったら
7 時間× √4 =14時間
人の5倍働こうと思ったら
7 時間× √5 =15?16時間
人の5倍働くのであれば、睡眠、食事、そして運動以外の時間はすべて仕事
上記の計算は才能がある人ない人が、どれくらい働けば成果を出せるのか、コロンビア大学のバーナード・O・コープマン氏がシミュレーションしたものですが、人の3倍の時間(1日12時間)を投入すると、大体勝てるようになり、4倍の時間(1日14時間)を投入すると、「圧勝」できるレベル、才能が劣る人でも通常4倍の時間を投入すれば、まず「負ける」ことはありません。
これを1年単位で考えると、年間100日程度の休日を除いた中小企業の労働時間は、平均1850時間なので、3倍働くのであれば、1850時間 × √3 = 3200時間、1年間1日も休まずに仕事をすると、3200 ÷ 365で1日約8.7時間働けば達成できます。
4倍の時間を投入して圧勝を狙うのであれば、
1850時間 × √4 = 3700時間 (1年間1日も休まず頑張るのであれば、3700 ÷ 365 で1日約10時間)
5倍の時間を投入して、死ぬほど働く覚悟があるのであれば、
1850時間 × √5 =4140時間 (1年間1日も休まず頑張るのであれば、4140 ÷ 365 で1日約11.3時間)
バーナード氏のリサーチによれば、これを10年?15年ほど続ければ、ランチェスター経営は成功するそうです。
どんなに実力が劣る人でも、5倍の4140時間、働けば圧勝できるようになる
